こんにちは、くすりやです(・∀・)


前回のつづきです。

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A
主人公の山本は中学時代に男子にからかわれている女の子を庇ってやれなかったことを、ふとした拍子に思い出してくよくよする会社員


「いってらっしゃい」
いつもように妻に見送られ通勤手段のバス停に向かいます。
その途中、なにやら困っている年配女性が。
声をかければおそらくバスには間に合わず、そうすると始業にも間に合わない。

山本は見て見ぬふりをしてそのままバス停に向かいます。


バス車内、突然大声が張り上げられます。
男が刃物を持ち、横にいる女性に突き付けている。バスジャックでした。

男はバスを止めさせ、男性の乗客に向かってバスを降りるよう指示をします。
この場でバスを降りずに戦うか、大人しく要求に従うか、山本は葛藤します。

「さっさと降りろ」
犯人の声で山本を含む男たちはバスから降りていきます。


B
「いってらっしゃい」
いつもように妻に見送られ通勤手段のバス停に向かいます。
その途中、なにやら困っている年配女性が。
声をかければおそらくバスには間に合わず、そうすると始業にも間に合わない。

山本は声を掛けます。どうやら女性はコンビニの場所を探していたようです。


まだバスが停まっていることをみたやまもとは走ります。
運転手と目が合ったこともあり、無事に乗車することができました。


バス車内、突然大声が張り上げられます。
男が刃物を持ち、横にいる女性に突き付けている。バスジャックでした。


男はバスを止めさせ、男性の乗客に向かってバスを降りるよう指示をします。
「さっさと降りろ」
男性たちは出口へ向かいます。


そのとき、ある男性客が犯人に向かって呼びかけます。
一言お礼を」「どうもありがとう


続きは本編で


~感想~
AとBの話、ほぼ同じ内容で進みますが、女性に声をかけたところから山本の歯車が変わった、と思いきや結果は同じでバスジャックに再び巻き込まれてしまいます。
本作は15ページととても短いながらも、人物、状況描写がしっかり書かれているので、よくイメージしながら読めました。
「どうもありがとう」の後のエピソードも素敵で、ありがとうの部分が主人公やまもとでないあたりが伊坂作品らしいなと感じました。





一人では無理がある

一本の電話から始まります。
男から付け回されていて、これから来るとメールを受け取った。
梨央は母親に電話口で伝えます。


10分後
「無事。やっつけた」梨央は再び母に電話しました。
パトカーがきて電話を切ろうとしたした時、梨央は呟きます
クリスマスプレゼント買ってあげなくちゃ


場面は変わり視点は松田陽一。とある部署のリーダー職です。
会議の場で本部長から「去年のようなミスはないよな?」とくぎを刺されます。


松田が勤めている会社は「サンタクロース業」を生業としています。
とはいっても、普通の子供に縁はありません。
近親者がいない場合、親が無関心な場合、クリスマスどころではない災害に巻き込まれている場合
そんな子供たちをピックアップしてプレゼントを配る仕組みを回しています。

サンタクロースは子供を見離してはいけない
働く者誰もがそう思っています。


クリスマスイブ直前、御子柴と野村はある噂話を始めます
去年、一昨年と連続で発注ミスをしている同僚の松田、今年もミスがあるんじゃないかと
しかし野村はあまり心配していません
松田はそういう星のもとに生まれているんだよ



クリスマスイブ当日
快調にプレゼントを配っていく御子柴に松田から電話が入ります。
松田「プレゼントを間違えてしまって」
御子柴「中身はなんだ」
松田「プラスドライバーです


~感想~

違う視点で書かれている話が繋がっていく。伊坂作品らしくて好きです。

プレゼントにプラスドライバーって笑
そんなことあるのかよって感じですね。序盤の本部長の発言もしっかり伏線と効いていて、全体的ににんまりできるお話でした。

タイトルの「一人では無理がある」、松田の会社も色々な部署がそれぞれ役目をはたしていて、まさにサンタクロースのことですね笑





「彗星さんたち」

新幹線の清掃チームで働く二村さんが主人公
パウエル国務長官に影響受けまくりの主任鶴田さんから就業時に言われたことは
「常にベストをつくせ。見る人は見ている。」


2年ほどたったある日、鶴田さんが倒れ仕事をお休みします。
そんなある日の出来事


清掃チームの面々は、仕事中に起きた出来事を休憩スペースで共有します。
それぞれの起きたことをまとめていくと・・
・なぜか姉妹の共通点がある
・車両番号が大きくなるほど、姉妹の年齢があがっていく

そしてなぜかその様子が鶴田さんと重なっていく・・・


続きは本編で


~感想~
ほのぼのとした感じで進むので中盤にもってこいでした。
パウエル国務長官の名セリフは他にも登場してくるので、こういう小ネタが好きな人は心地よくなりますね。
彗星さんたちというタイトルの由来も本編を読み進めていくと自然と紐解けて行けますよ!





後ろの声がうるさい

~感想~
こちらについては感想だけにしておきます。
相談屋、セミンゴ、坂本ジョン、バスジャック、サンタクロース、新幹線の清掃
この話ですべて一緒くたに。


違う世界線を描いている中で、実はすべて同じ世界軸で起きている。
これぞ伊坂作品ですね。


最後まで読んで
久しぶりの小説を楽しめました。
次は長編でも読もうかな。

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くすりや